基礎知識編 第17話

フランジの形状

フランジ

「フランジの形状」

フランジのシート面(ガスケットを挟み込む箇所)の形状にはFF(Flat Face)とRF(Raised Face)があるが、パイプとの接続側にも同じようにいくつかの形状がある。
主に使用されるJISのフランジには以下の形状がある。

  • スリップオン溶接式フランジ
    板フランジ…SOP(Slip on Plate)
    ハブフランジ…SOH(Slip on Hub)
  • ソケット溶接式フランジ…SW(Socket Weld)
  • 遊合形フランジ…LJ(Lap Joint)
  • 突合せ溶接式フランジ…WN(Welding Neck)
  • ねじ込み式フランジ…TR(Threaded flange)
  • 閉止フランジ…BL(Blind Flange)

溶接式フランジと呼ばれるものは、基本的に流体仕様と加工性により選定される。
遊合形は溶接が難しい場合や、コストを抑えたい場合に使用されることが多い。
また、閉止フランジは配管の経路を塞いでおきたい場合に使用する。

今回はフランジの形状についてのお話だったね。
フランジって何だっけ?って人は第7話「フランジ接続、英語でFLANGE」を読み返してみよう!

今回はJIS※1に規定されている配管に使われる溶接式フランジの形状を挙げたけど、配管に使われているもの以外でも『フランジ』と名前がついていれば近い形をしていることがあるから、接合されているものを見たらどの形状なのか想像してみるのも面白いかもね。

※1.JIS(日本工業規格)は令和元年7月1日よりJIS(日本産業規格)と改められました。

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