スケジュール
鋼管は外径だけではなく、厚みに関しても規格として定められている。
特に配管用鋼管の多くはスケジュール番号(Schedule No.)方式として体系化されている。
頭文字のSchを取り、Sch40、Sch80~と表す。
スケジュール番号はパイプにかかる圧力と、使用温度でのパイプの抵抗力の最大値(許容応力)で決まり、以下の計算式から求められる
スケジュール番号=(設計圧力㎏/㎠÷設計温度におけるパイプの許容応力kg/㎟)×10
設計温度100℃、圧力を38㎏/㎠とし、パイプにSTPG370-Sを使用する場合は、JISでは許容応力=9.5 kg/㎟となるので、
(38÷9.5)×10=40
となり、Sch40以上のパイプを使用しなければならないということが分かる。
外径が違っていても、同じスケジュール番号であれば同一条件で使用できる。
・配管スケジュール表(主に使用されることの多いと思われるパイプの外径と肉厚)
タオカくんにはスケジュールの詳しい説明はしていなかったよね。
スケジュールはなんだか難しそうだけど、番号が大きくなれば厚みも増して、耐えられる圧力も高くなっていくっていうことなんだよ。簡単だね!
ちなみに作中でも言っていたけどSch40、Sch80は、ほんとによく使われるから、ガス管みたいに独特な呼び方「スケヨン」、「スケハチ」なんて呼ばれているよ。