基礎知識編 第27話

フランジの締付け方法

フランジ
27話「フランジの締付け方法」01
27話「フランジの締付け方法」02

フランジの締付け方法

フランジの締付けは、作業手順として現場や各企業で定められている場合もあるが、JISで正しい締付けが規定されている。

簡単にまとめると、ボルト本数8本までのフランジの締付け方法・手順は以下の通りである。

仮締付け

①トルクレンチを使用する
②全てのボルトを対角に締付けていく

③ボルトを目標締付けトルクではなく、段階的に均等に締付ける
(例 目標締付けトルクの10%→20%→60%→100%)
④フランジ同士の隙間を対角に4か所測り、片締めになっていないことを確認する

本締付け

①トルクレンチを使用する
②全てのボルトを目標締付けトルクで複数回締付ける
 ボルト4本の場合→対角締めをする
 ボルト8本の場合→時計回り、もしくは半時計回りで同一方向に周回する
※フランジサイズにより目標締付けトルクでの締付け回数は変わる

③フランジ同士の隙間を対角に4か所測り、片締めになっていないことを確認する

なお、ボルト本数12本以上のフランジでは、締付け方法が異なる。

自分で車のタイヤ交換をする人は、対角線上にナットを締付けるってどこかで聞いて、実践しているんじゃないかな。

僕たちが実際にフランジを締付けるなんてことはまずないんだけど、知らなくても良いってわけでもないよね。

アズミ産業さんみたいに、どこか練習できる場所があったら良いんだけどなぁ

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