基礎知識編 第18話

フランジの呼び圧力

フランジ 呼び圧力

「フランジの呼び圧力」

呼び圧力とは、流体が何℃の時に何MPaの圧力まで使用できるかを記号「K」で表したものである。
5K、10K、16K、20K、30K、40K、63Kまで規定があり、数字が大きくなるにつれ
使用可能圧力も高くなる。
その際、強度の確保はフランジの板厚を厚くすることで行っている。
実際には流体の温度・圧力の条件から呼び圧力を参照し、フランジの形状・材質が選定される。

化学プラントで使用されるフランジは、ほとんどの場合10Kのフランジである。
30K以上の呼び圧力はボイラー等の、高温高圧になる配管で使用される場合が多い。

10Kは何MPaまでの流体に対応しているんだっけ?なんて迷ったときは、目安として呼び圧力×0.1MPaで考える事もできる。

5K→0.5Mpa
10K→1MPa
16K→1.6MPa

ただし、これはあくまで目安の話で実際は流体の温度条件によっては、JIS規格上で20Kのフランジでも最高使用圧力が3MPaを超えて規定されている場合もあるんだ。

今回よ~く見てフランジの厚みが違う事に気付いたタオカくんみたいに、JISなんかの規格資料はよ~く見てみよう。

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