フランジ編 第11話

フランジを接続形状から知る ~その5 LJ(遊合形)~

フランジ フランジ接続

最後は接続形状「LJ(遊合形)」を学ぼう。

今回は予習してきましたよ~。「LJ」はラップジョイントの略なんですよね!!

え・・・。

ラップジョイントはルーズフランジとスタブエンドを組み合わせて使用されま~す。でもラップジョイントはフランジ接続形状なのにルーズフランジとか別の名前が出てきたんですよね。

改めて言われると確かに混乱するな…。

結局どういうことなんでしょう。

名前だけで考えると難しいから、図をみてみよう。

LJ ラップジョイント又はルーズフランジと呼ばれる

「LJ」は一般にはスタブエンドと呼ばれるつば状の配管継手をパイプに溶接して、ルーズフランジそのものは溶接されないんだ。

フランジを溶接しなかったら漏れちゃいますよ。

そんな気がするよね。図の二枚目を見てみよう。
ほら、こう組み合わせることでちゃんと配管はつながるんだ。
パイプに直接溶接しないからルーズフランジは自由に回転することが出来るんだ。

ルーズフランジだけを回転させればボルト穴の位置を自由に調整することができる

だからパイプ自体ではなく、ルーズフランジだけを回転させればボルト穴の位置を自由に調整することが出来るんだよ。

だから名前に「遊び」っていう字が使われているんですね。

そういうことだね。
製紙、化学、造船プラント低温配管、建築設備などで使われているよ。

(説明することがなかった…)

お客様によってはラップジョイントフランジと呼んだり、スタブエンドの事をラップジョイントと呼ぶ方もいるから、出来上がりを想像して部材を手配しようね。

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