基礎知識編 第4話

納品をお手伝い、継手の材質いろいろ

ステンレス鋼 炭素鋼 継手

「配管材の主な材質」

一般的な金属の配管は大きく分けると2種類の材質、炭素鋼とステンレス鋼に分類される。
成分・製法によって同じ炭素鋼(ステンレス鋼)でも多くの種類があり、使用する条件や用途によって数ある材質から適正なものを選定する必要がある。

代表的な材質には以下のようなものがある。
炭素鋼…SGP、STPG、SS400、S25C、FCMBなど
ステンレス鋼…SUS304、SUS316、SCS13Aなど

炭素鋼とステンレス鋼の大きな違いはその耐食性にあり、炭素鋼よりもステンレス鋼の方が耐食性が高い。
基本的に炭素鋼は硬度、ステンレス鋼は耐食性で大まかに分類されている。
※耐食性とは腐食(錆びにくい)に強い特性があることを言う。

本編でも言ったけど炭素鋼はステンレス鋼と比べると安価で加工がしやすいんだ。
だから何回も交換するような場所にはよく炭素鋼が使われてるよ。
逆に、あまり交換できない場所や海の近くの錆びやすい場所等では錆に強いステンレス鋼がよく使われてるんだ。

ちなみに、一般的にステンレスは錆びないと言われているけど、「錆びない」わけじゃなくて、「錆びにくい」材質だから覚えておいてね。
炭素鋼とステンレス鋼を見分ける方法としては、磁石につくかつかないかで見分けられるけど、中には磁石につくステンレス鋼もあるから気を付けてね。