基礎知識編 第9話

バルブの種類と役割

バルブ ボールバルブ

「バルブの種類」

バルブには構造の違いによってゲートバルブ、グローブバルブ、チャッキバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブ等がある。
5種類の内、チャッキバルブ以外は基本的にハンドルで操作して開閉を行う。

ゲートバルブ(Gate Valve、仕切弁)…円盤(ディスク)をスライドさせ流路を門のように遮断することにより開閉を行う。基本的に全開全閉の場所で使用し、主に止めていた水などを一気に流すという用途で使用される。
グローブバルブ(Globe Valve、玉形弁)…中心にある栓を上下させ開閉を行う。この構造により流体の流れる量を調整しやすくなっており、水道の蛇口等がこのバルブにあたる。
ボールバルブ(Ball Valve)…中心に穴の開いたボールが入っている為ボールバルブと呼ぶ。ボールを90度回転させるだけで開閉を行える為、開閉頻度の多い場所に使用される。また、構造上非常に漏れにくく、最も広範囲の用途に使用される。
チャッキバルブ(Check Valve、逆止弁)…逆流を防ぎ常に流体の流れを一定方向に保つ為に使用される。
バタフライバルブ(Butterfly Valve、蝶形弁)…ボールバルブと構造は似ており円盤(ディスク)を90度回転させることによって開閉を行う。この動きが蝶のようなのでバタフライバルブと呼ぶ。コンパクトで軽いバルブの為、スペースの制限された場所で使用される。

全ての用途に合うバルブというものは存在せず、それぞれの用途によって使い分けされている。

今回紹介したのは5種類のバルブだけだけど、まだまだ色んな種類があるよ。

流体を制御する為には絶対にバルブは必要になるから、どんな配管でも必ずどこかにバルブは使われているんだ。
普段何気なく使っているものにもバルブが使われているかもしれないね。